香川フィールド偵察/高松市内ドブ川編①
いよいよ始まる僕の香川攻略。
なにせ西日本、しかも四国である。関東の人間からすれば、そこかしこにポイントがあり、魚があふれているというイメージよ。一方で、香川県は言うほどカンタンじゃない、という話も耳にする。実際どうなのだろう。
せっかく初めての土地へ来たのだ。変な土地勘や前情報なしに、ゼロから自分でフィールドを開拓してみようじゃないか。というわけで、これよりUmigarasuによる香川攻略を開始する!
■市内河川①
湾や半島が続く入り組んだ地形、漁港やサーフ、島との水道などワクワクするポイントが無数にある。これ最初からロッドもって行ったら収集つかなくなるな。
というわけで、まずフィールド調査でやってきたのは―
ドブ(笑)
いやー東京湾育ちの血が騒いで騒いで。すぐ上流には
これが潮止めかな。見てこれめちゃくちゃ血ぃ騒ぐでしょ。騒げ。
あまりに共感を得られなそうなので下流へ行くとしよう。
途中、何か所かチェックしながら河口近くまで下ってきた。といってもすぐ近く。
なんだろう、衛星写真でもそうなんだけど、高松の川は全体にかなり浅い。そして、若潮ド干潮とはいえ流れがなさすぎる。
しかし、見た目に反して生物相は濃いようだ。
特にどこへ行っても鳥がとても多い。コサギ、チュウサギ、アオサギ、チドリ、カワウ、ヒドリガモー干潟が露出しているところには決まって鳥が集まっている。
なるほどと思い、僕も気をつけながら泥の上を探索すると
ツガニ!関東でいうモクズガニ
ほかにも種類不明の小型のカニは無数に、ちょっと掘るとゴカイのなかまも発見。これ、釣りじゃなくてアサリのフィールド攻略しないといかんな。
小規模、浅い、生物濃い。これがこのあたりの川の特徴だと思う。
■東京湾の小規模河川とのちがい
ざっと見て思ったのが、やはり川そのものの流れの要素が薄いフィールドだなと。これは地元横浜の河川にも通じるところ。なのに、なぜこんなにフィールドから受ける感じがちがうのだろう。
いまさらすぎて恥ずかしいんだけど、東京湾ってさ、埋め立ててあるんだよね。壁面がコンクリートで切り立ってて、しかも元々の河口より海にせり出している。だから、小規模な川や運河でもある程度深いのである。浚渫もしてるしな。
対してこちらは埋め立てでなく、河口がもともとの海岸線。両岸の堤防までの川幅いっぱいに砂が溜まる。さらに香川県は雨が少ない。源流が山間部にない都市河川では、そもそも真水の作る流れのパワーが弱いときている。だから全体に浅く変化が少ない地形になっているのだろう。
おそらく干満差の大きい瀬戸内のことなので、大潮干潮時はもっと浅くなる。し、岸際のカキやノリを見ても、満潮の水位はかなり上がることが予想される。どの潮位でどれだけ潮による流れが出るかが、このフィールド攻略のカギとなりそうだ。
■とはいえ
支流のドブの奥の奥、水深30㎝くらいのところまで行っても、チヌやキビレがいっぱい泳いでいたりする。これは夏が楽しみだ。