海辺のカラス

四国高松で暮らすことになった僕の家出少年的日誌と釣行記

インプット期に入って実写版アラジンで泣いた

このところ仕事で忙しい。

と書くとえらく働き者になったみたいだな。入って2ヶ月が経とうとしている職場で、徐々にできる仕事が増えつつ、反面まだ勝手がわからないなかでヘロヘロになって日々帰宅している。が正しい。仕事の忙しさを誇張するな。

目の前のことにがむしゃらになっていると、振り返って想いをまとめたり言葉にしたりするエネルギーが失われてしまう。人と話していても言葉がまったく出てこない。というわけで、しばらく文章を書いていなかった。

その変わり、インプット期に突入した。

僕にはインプット期とアウトプット期が交互に訪れる。インプット期には音楽がやけに染みたり、映画を何本も見たくなったり、何度読んだかわからない本や漫画をもう一度読み返したくなったりする。アウトプット期には、ラクガキをしたり、モノや料理を作りたくなったり、文章を書きたくなったりする。グレーな時期ももちろんあるが、だいたいにおいてどちらか一方であることが多い。ここ最近も、やけに音楽や映画に心奪われているし、自炊はまったくしていない。困ったもんだ。

インプット期にも種類があって、音楽、漫画、映画、小説、漫才などその時々でハマるものが変わる。小説期なんてもう2~3年来ていない。たまには読書しろよな。映画も観だすと何本も続けて観るのだが、そうでないときはさっぱり。なので未だにサブスクでなくTSUTAYAである。時代に取り残される。

ただ観る・聴く・読むにハマるだけでなく、感受性まで研がれてしまうのがこの時期である。この前、同僚の家で飲みながら実写版のアラジンを初めて観たのだが、案の定『A WHOLE NEW WORLD』で泣いてしまった。部屋が暗くてよかった。吹き替えで観たのだがマジで歌カンペキ。とくにジャスミン役、役者も吹き替えの人もよく見つけてきたなぁという感じ。素敵すぎる。ただの気の強い世間知らずのじゃじゃ馬でなく、本気で国を想い王になろうとする為政者にしたところもgood。

まぁ強いて言えば、ジャスミンが絨毯に乗るときアラジンの「僕を信じろ」に対して引っかからないといけなかったよね。そこで王子の正体を疑いださないと。オリジナル版では、ちゃんと気づいて聞き返すんだよ。

ウィル・スミスのジニーはさすが。馴染みの薄い中東系の顔ばかりのなかに、唯一いつものウィル・スミスがいることで安心して物語に没入できる。というか、半分はジニーの話だよねこれ。海底からアラジンを助けたのが、ランプの掟を破って本当の友達になりはじめたことを意味しているのとか、オリジナル版よりわかりやすくてよかった。

というわけで、完全に話が脱線するくらいにはインプット期に入っていることがおわかりいただけただろうか。次はなに観ようかな。楽しみである。