【ルアー】なぜ水面直下はこうも我々を惹きつけるのか/X-CROSS95
釣りの魅力は数えきれないほどあるが、何がいいってルアーが魅力的である。ので、個人的に好きなルアーを紹介していきたい。
予防線張るようでカッコ悪いけど、ただの感想であって正しいかどうかは保証しないからな。
■morethan X-CROSS 95SSR-F
いきなり廃盤製品。真面目にブログやる気あんのか。
ダイワのサブサーフェイスミノー・・・なんてもはや死語だな、いまで言うウェイクベイト。95㎜とこのジャンルのルアーのなかでは小さいほう。個人的には水面0㎝~10㎝くらいのレンジをイメージして使う。この手のレビュー書くと『個人的』の洪水になるな。以下、ぜんぶ個人の感想だ。真に受けないでくれ。
■How to use X-CROSS95
デッドスロー~スローのタダ巻き。及び河川でのドリフト。
超デッドスローまで対応し、引き波を立てながらゆるゆるとロールしてくれる点は特筆すべき。暴れすぎというレビューを見るが、リーリングが速いか流れの速いフィールドで使っているからだと思う。たしかにちょっと早く巻くと破綻する。
これの上位互換として生まれたクロスウェイク111Fは、飛距離、巻き抵抗、速い方向への使えるスピード域の広さなど格段に性能は上がっているが、なんか大味。超遅巻きのアクションと小さすぎず大きすぎない流速感度、細かい操作感においてはX-CROSSのほうが気に入っている。
河川でのドリフトでは、流れに馴染ませてルアーの存在だけをラインの先に感じている状態でも確実にアクションしてくれている安心感がある。いい角度で明暗やブレイク際に入れば・・・水面が爆発する。
■使いどころ
僕がメインで使うのは秋の湘南、中小規模河川のドリフト。
湘南の川は流程が短いせいか、下げ潮でも流れがそこまで強くならないポイントが多いのだ。ていうか弱い。でもランカーも出るのでなるべく巻かずに流したい。
そんなときこのルアーなら動いてくれる。もちろんダウンクロス。なんならほぼ巻かないこともある。ある程度流れが走っていればアップクロスでもいいし、ダメならほかに使えるルアーへチェンジ。X-CROSS95は僕の圧倒的1番バッターだ。
ちなみにメインベイトはイナッコ。レンジ、サイズともばっちり。やはりベイトが上ずっているときに強い。あとは横浜だと港湾部シャローの止水域で使う。これは春も夏も。ほかのルアーで釣れるのであんまり使わないけど。
■ダメなところ
ダメというか使いどころの違いなんだけど、やはり早く巻くとNG。流れの速い川もあまり向いていない。完全アップキャストとか複雑な反転流に揉ませるとか、もしかしたら使いようはあるかもしれない。
あと重心移動ながらイマドキのルアーに比べると飛距離は落ちる。ウェイトの戻りは悪くないが、ドリフト時はワンアクションさせたほうが安心できる。僕はキャスト直後のラインメンディングと同時に戻す。
ランカー実績もあるが、フックはST-46の#5なので河川の大型狙いには若干不安かも。
そして最大の欠点は・・・廃盤で売ってない!
もう中古でしか手に入らない。どうしよう。うん、こんなダメなところだらけなルアーは買わないほうがいい。黄色いお店で見かけてもそっとしておこう。そして僕にどの店舗か教えてくれ。
■水面に魅了されろ
水面はハントにおいて絶好の場所だ。それはシーバスにとってもアングラーにとっても同じである。光が反射し屈折する、見えそうで見えない、見えなそうで見える透明な壁。お互いが行き来できない世界の狭間で揺れるルアーに、僕たちはなぜこうも惹かれてしまうんだろうな。
とりあえず新しくimaリッパー90を購入したので、今後ポストX-CROSS95になりうるか使いこんでみたい。
2020.03.03