海辺のカラス

四国高松で暮らすことになった僕の家出少年的日誌と釣行記

vs 横浜シーバス #1/横浜バチ抜けゲーム始動

今年はなんだかはっきりした冬が来ないまま春を迎えそうだ。
そんな春を先どりしようと東京湾へ出撃した。

■ヨコハマ春のバチ祭り

『春の祭り』といえばヤマザキパンとバチ抜けである。
水面へボッコボコにボイルするシーバス。専用を謳う細身のルアーを投げさえすればバンバン釣れる。
―なんてのは幻想にすぎないのはご存じの通り。

時間(時期や潮周り、タイミング)、場所(エリア、ポイント)、条件(風、雨など)が揃わないとそもそも遭遇すらできない。今年もすでに3回カスリもせずに撃沈。そんな地獄の博打ゲームである。

2月最後の大潮周り、横浜南部の有名ポイントへ向かった。

早春からバチが出ることで名の知れた場所だけあって、運河奥のシャローには僕のほかに4人ほどがロッドを振っている。昔は5m間隔で人が並ぶような場所だったんだけどな。
夕方の満潮に合わせてエントリーし、しばらくはキャストしながら様子見。水面はまったく静かでカモたちの波紋しか見えないが・・・。

満潮から30分、シャロー最奥の一角に怪しい波紋が発生。
近づいてみると・・・

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おるおる!
しかもでっか。20㎝は越えてるぞ。
思ったより速いスピードで泳いでいて、スマホのカメラで捉えきれない。ブレブレ。潮が引くとボトムが露出する水深数十cmのその一角のみ、数匹ながら波紋がうごめいている。

と、その瞬間。写メ撮って遊んでいたでかバチが、波紋を残して水中へ引きずりこまれ消えた。
魚いるじゃん。

■ノガレ選手、初登板

足場が水面に近いので、先ずは数歩下がって気配を消す。

先発はチキチータ。オリジナルの15㎝。どうでもいいけど、もともと名前にママってついてなかった?
水面から潜らせず、たまにクネクネが出るか出ないかのスピードで引いてくる。が、無反応。近距離だと特に、このアクションを制御するスピード調整がちょっと難しいルアーで、遅いと棒になるし速いと暴れすぎる。どの速さが魚の反応を出すのに最適か、今後使いこまないといけない。流れがある川とかで使うといいのかも。

ルアーをチェンジ。
僕はレンジを軸にルアーローテーションをしまくる傾向があるのだが、今回は激シャローなのでレンジは固定。チキチータはボリューム的にもアクション的にも強いルアーなので、真逆なアピールの弱いルアーを探す。

選んだのは今期から初めて我が軍で登板するノガレ120F。
細身のフローティングペンシルで、ボリュームもアクションも僕のラインナップでは最弱。ただし、長さがあるのででかいバチにも負けない存在感は出せそう。

護岸際50㎝ほどにキャストする。
スローに巻くと頭からけつまで水面をキープする水平姿勢で、絶妙な波紋を出してくる。ルアーの後ろで水が動き、魚がすぐ後ろをついてくる水圧がラインを通して伝わってくる。そしてヒット!なんだこれめっちゃ気持ちいいぞ。

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でっか。
77㎝のいい魚。ノガレ選手、微波動担当で早くもこの時期の1軍入りかも。

その後すっかりバチは消え、魚の反応もなくなり撤収。時合は15分くらいだったでしょうか。
数釣りはできなかったけど地獄の博打ゲームに打ち勝ち、大変気分よく帰投いたしました。

■本日のお品書き

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ノガレ120F/ピックアップ
チキチータ/ハルシオンシステム
ナイトレイド140Fスリム(廃盤)/ティムコ
アルデンテ95S/ima

2020.0302