海辺のカラス

四国高松で暮らすことになった僕の家出少年的日誌と釣行記

vs 横浜シーバス #2/春の罠にご用心

思い込みというのは恐ろしい。
自分の狭い知見のなかでしか物事を考えなければ、自ずと死角は生まれてくる。そして往々にして自然はその死角を突いてくるものだ。

先日の大潮最終日。昼間の気温が20℃を超えた。

これは・・・出撃でしょ。

■春はバチ抜け。やうやう白くなりゆく常夜灯際

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大潮後半の潮まわりでは、日没直後に満潮ピークがやってくる。日が沈み、運河沿いの常夜灯が灯る。条件は揃った。完全にバチパターンのみに絞ってルアーをBOXに入れ、この時期くらいしか行かない横浜エリアのポイントへと向かう。

徐々に強風になる予報ながら、まだ水面は静か。やがて下げ潮が効きはじめ、水面に引き波が出始めた。時合開始だ。行けぇチキチータ!ノガレ!ナイトレイド!アルデンテ!ヤルキスティック78!CALM80!

・・・全く反応がない。

上流~下流見渡しても誰も釣れていない感じ。バチパターンは夕刻の一時を争う。さっさと移動だ。

■ボイル祭り開催中!

別水系の運河というか小規模なドブ川へ。

その直角に折れた川筋に落ちる明かりを見ていると水面が割れる。
そして割れる。次つぎ割れる!春爆じゃあ!ボイル祭り開催じゃあ!

これはもう間違いなくもらったと確信。行けぇチキチータ!ノガレ!ナイトレイド!アルデンテ!ヤルキスティック78!CALM80!・・・なんでアタらないんだよ。

予報通り風が強くなってきた。
どうしてもラインが風を拾い、ルアーが流れを切るような動きになってしまう。立ち位置を変え、投げる角度を変える。風に引っ張られる分、通常よりレンジが入るルアーで上を通すイメージで漂わせる。コモモSF-125、サスケ95-SSなどブレーキのかかるルアーを入れる。アップ、ダウン、クロス。ボコボコに出続けるボイルに反して食ってこない。

水平姿勢の水面放置を試すために再度ノガレ120を投入。すると、衝撃の事実が発覚した。

■トラップ発動

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ハクじゃねーか!!

なんだよもう。とんだ罠だ。こうなると話がまるで変ってくる。

ボイルの出方でバチとハクの区別がつかなかったことからもお分かりのように、実はハクパターンに対してこれといった戦略を持ち合わせていない。シーバスよ、まだまだ奥が深いぜ。

ナイトレイド67F、コモモSF-95スリム、coo100、スーサン、サスケSF-95、ローリングベイト、邪道ヨルクル etc.・・・いわゆるドンピシャルアーは少ないながら、ありとあらゆる手持ちルアーを投げまくる。

デッドスロー~ファストリトリーブ、ショートジャーク、ストップ、ドリフト、水面引き波、ボトムスロー。考えうる限りのメソッドを試したが、魚から答えが返ってくることはなかった。

やはりサイズ感で食わないんだろうか。しかし、シーバスタックルで1~2㎝のルアーに対応するのは難しい。ライトタックルでやるか?逆に大きめのクリア系を浮かべるか。

春は数多の生き物が動き出す季節。思い込みで動くと痛い目みますぞ。