海辺のカラス

四国高松で暮らすことになった僕の家出少年的日誌と釣行記

寝台特急『サンライズ瀬戸』に乗って0泊で新居の内見をしに行く男

高松へ引っ越すにあたってアパートを借りることになった。

これまで2軒の家でひとり暮らしをしたが、どちらも長野のド田舎でほかに選択の余地がなく、公営住宅だったので手続きもほとんど役所まかせ。名前書いてハンコ押したくらいしか記憶にない。まぁ初めて自力でちゃんとした賃貸契約を行うわけだ。どうしよう。

現地まで遠いのであまり何度も足を運ぶのは勘弁なのだが、とりあえず『内見』というやつが必要とのことなので、物件紹介サイトでビビッときた部屋を見に行くことにした。

■22:24

f:id:Umigarasu:20200307222253j:plain

現地までの交通手段は、寝台特急サンライズ瀬戸』を採用。なにこれ楽しそう。

お高いのかと思っていたが、ノビノビ座席というリーズナブルな席もあるらしい。往復割引で購入すると料金はぜんぶで2万7000円台。高速バスよりは高いけど、新幹線よりは多少割安。乗り換えなしで移動時間が夜なのは〇。メリット・デメリットともに両者の中間という感じかな。

ともあれ、22:24横浜発の列車に乗りこんだのであった。

■22:30

f:id:Umigarasu:20200307222418j:plain

なるほどな、こういう感じか。
座席というから、ゆったりした新幹線みたいなのを想像していたよ。これはあれだ、ドミトリーだな。むかし泊まった沖縄の爆安宿を思い出して寒気がした。大勢が雑魚寝してる横で、朝まで爆音で音楽かけながらゲームして騒いでるやつらとかいねぇよな。

と思ったが、意外にもほかの人の音が聞こえてこない。多少話し声とか荷物のガサゴソ音とかしそうなものなのに。たぶん電車の走行音で些細な音が聞こえないだけなので、それが気になる人は対策が要るかも。

清潔だしスペースも十分。僕のような180超えの大男でも足がはみ出ない。床はちょっと硬いので、備え付けの毛布を敷いて、一応持ってきたシュラフにくるまる。枕は持参したほうがいい。

■07:27

ついた。

ノビノビ座席、唯一大きな難点として電源がないことが挙げられる。高松に到着するなりスマホの電池残量20%。これはいただけない。モバイルバッテリー持ってろよという話だが。

約束の10時まではまだだいぶあるので、駅ナカUCCカフェプラザへ。これが計ったように7時半開店。各席で充電可能なのでモーニングを頼んでくつろぐ。

f:id:Umigarasu:20200308074153j:plain

コーヒー美味い

■11:00

仲介業者の人に連れられ、物件を見学。いいじゃん。ネットで見るより広い。収納スペースは豊富だしエアコンも無料ネット回線もある。
隣はコンビニで、生活に必要な店もだいたい徒歩圏内。地図見た感じ釣り場も近い(ここ重要)。家賃は3万円台前半。地方最高かよ。

感じのいいおねいさん(美人)が親切に案内してくれて、言うことなしだったので即決。想像していたほど煩わしい手続きもなく、契約にむけて話が進むことになった。次くるときは引っ越しだぜ。

■13:00~夕方

f:id:Umigarasu:20200308174215j:plain

暇だ。

帰りの電車まで8時間以上ある。
とりあえずうどんをキメて、商店街をぶらぶら。このアーケード街を歩くのは3度目くらいだが、複雑でちっとも全体像を覚えられない。

海まで歩いてまた商店街に戻り、寿司屋でビールを飲む。

f:id:Umigarasu:20200308190545j:plain

優勝。ハマチめちゃくちゃ美味い。

■21:24

f:id:Umigarasu:20200309023037j:plain

というわけで、帰りもサンライズ瀬戸で帰ってきた。
0泊3日。横になれるぶん寝台特急に分があるかもしれないが、昔とちがって高速バスも快適になってきてるしな。別にバスでもよかったかなとも思っている。

ただ、寝台特急ならではの情景もあって―

f:id:Umigarasu:20200308215050j:plain

瀬戸大橋から坂出の工場夜景を眺めたり

 

f:id:Umigarasu:20200308042912j:plain

クローズ後の大阪駅ホームで働く人たちの仕事を垣間見たり。

あとたまたま隣あった、日本語堪能な東欧系?外国人のおねいさん(美人)とちょっと話したりもして(人見知りなので普段は絶対こういうことできない)。
銀河鉄道みたいなエモさがあった。

ちょっとドキドキしてぜんぜん寝られなかったけどな。