海辺のカラス

四国高松で暮らすことになった僕の家出少年的日誌と釣行記

いつになったら精神年齢は実年齢に追いつくんだよ

2011年に神聖かまってちゃんが22歳の僕は22歳の君より22歳してない、と歌っていたのに感銘を受けてから早9年。僕はいまだに同世代の人たちの精神年齢に追いつかないまま頭だけがハゲてきた。

どうしてこうなった!どうしてこうなった!

まだ31だぞ、もうちょっと耐えてくれよ毛根!

■『天てれ』が観れなかった子ども時代

一般的に子どものころから男子は女子より精神年齢が低いらしい。が、僕の場合はほかの男子と比べても幼いんじゃないかと思いながら生きてきた。

幼いというかね、なんて言うんだろう。いろんなことに対して『僕にはまだ早い』と思い続けて、気づいたら対象年齢を超えていた、という感じ。


例えばテレビ。
小学校低学年のころ、ロクに学校へ行かずに1日中テレビを見ていた時期があった。平日に子ども向けの番組なんて限られているので、NHK教育(3チャンネルだぞ。懐い)をひたすら観る。で、夕方6時になると『天才てれびくん』が始まるんだけど、これがもうダメだった。
「これ、もっとお兄さんお姉さんが観るヤツだ」と、居たたまれない気持ちになる。
僕に許された領域は忍たま乱太郎までだったのだが・・・

大人になってからジーンダイバー観返したけど、めちゃくそおもろいやんけ!


陰キャの壁

あと音楽。
いまでこそ大好きなのだが、僕は本当に音楽を聴き始めるのが遅かった。
小学生~中学生のころは、自分みたいなもんが流行りの音楽なんて聴いちゃいけないと思っていた。給食や掃除の時間に校内放送で誰かが持ってきたCDがかかっても興味ないフリ。そもそもCDにアルバムとシングルがあることすら知らなかった。

そう思うと、女子ってやっぱり先行ってんなと思う。
あいつら小学生でラルクとかあゆとか聴いてたぞ。キャバ嬢かよ(とてつもない偏見)。こっちはコナンOPの小松未歩が精一杯だったっつの。

中学にもなるとさすがに男子もそういうのに目覚めてくる。
一方、僕は眠ったまま。モー娘。とか恥ずかしくて聴いてられない。DA PUMP?SOUL'd OUT?そんなの足が速くて野球かサッカーができて声がでかくておしゃべりが上手でちょっとワルぶってるイケメンにしか許されないだろ!?

■知識→基準→自信→慣れ

そういうのを聴いても平気になった、あるいはいい曲だなと思えるようになったキッカケは何なんだろう。

たぶん『詳しくなったから』なのだ。

高校生のとき、友達が漫画と一緒にMDを貸してくれて、なんとなく音楽を聴くようになった。CD買ったりレンタルするような金はないので、学校から帰ってから夕食まで、CSの音楽番組をBGMにおやつを食べる。100位から1位までのMVのランキングのやつ。これ、週2回3年間やると流行りの曲にだけはめちゃめちゃ詳しくなるな。

そのうち好きなバンドとかできて、そのバンドのアルバム聴いて・・・となると、「僕はこれが好き」と言えるようになる。基準ができて、自信がもてる。音楽を好んで聴いている自分に慣れることで、他人の目に対しても気にならなくなっていったんじゃないのかな、と。

■詳しくなければ好きと言っちゃいけないのか問題

これがもう一事が万事で、28歳で初めて彼女ができるまで、よっぽど親しい友人相手でなければ誰々が可愛いとか言うのに抵抗があったし、未だに同い歳の女性と対等に話せない。男子校にいたくせに、下ネタで盛り上がるのにも当時は参加できなかった(当然その後、自主的に勉強しまくったのは言うまでもない)。

『詳しくなければ好きと言っちゃいけない』風潮が本当に嫌いである。
なのに、その僕自身が自分に対してそれを課してしまっているわけだ。これ本当にやめたい。やめたいのにいつの間にかそうなってしまっている。マジで面倒な性格である。

というわけで、世の31歳の知識・常識を完全にマスターしないことには精神年齢が追いつくことはないという結論だ。事実上ムリ。仮にマスターしたところで、そのころにはもう何年も歳をとって置いていかれるのだ。無常すぎる。

無邪気に好きと言うことについて、もうちょっと考える必要がある。