海辺のカラス

四国高松で暮らすことになった僕の家出少年的日誌と釣行記

いよいよ引っ越し準備!第1回 新居の本棚に並ぶのはだれだ 香川選抜BOOK決定戦

いよいよ数日後に差し迫りました、高松への引っ越し。

ここへきて部屋の荷物整理がまったくできていないのは、そうです僕です。

とりあえず梱包しても困らなそうで、しかも作業が捗りそうなものから始めようと思い、本棚から手をつけることにした。

できるだけ荷物を少なくしたいので、これぞ新居の本棚を埋めるに相応しい!という精鋭だけを選抜していくぞ。ちなみに漫画はほぼぜんぶ持っていくので割愛する。

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各選手、堂々の入場であります(そんなに数ねーな)。

■一般小説の部

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一般的な小説からは、厳選したこちらのみなさまがラインナップ。

僕のなかで文章・文体が好きな作家トップ2に入る奥田英朗。人の細かい心の動き―特に恥・気まずさ・イタさ、そして微妙な人間関係を文章化する天才。こんな文章書けるようになりたい。

全変態の本棚にあるべき森見登美彦もはずせません。一番好きなペンギン・ハイウェイはFA宣言して友達宅に行ってしまったので、向こうでまた買います。

『半島を出よ』はエネルギー要りすぎて最近読んでないけど、めちゃくちゃおもしろいので代表入り。表紙のヤドクガエルもいい感じ。

村上春樹の部

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僕は別にハルキストじゃないし、なんなら村上春樹って全然いいと思わない本もいっぱいある。そんななかでの精鋭部隊。ぶっちゃけ代表作ばっかだな。

最初期の黄色い背表紙軍団は読んでいてとても退屈だけど、そんな自分に酔っていたいから持ってく。ビール飲みながら好きな部分だけ読みたい。

人生のバイブル海辺のカフカが下巻だけなのは、上巻だけなぜかハードカバーだから。一応持っていくけど文庫本買いなおそうかな。と10年くらい思ってる。

実は、エッセイ『村上朝日堂』がいちばんオススメ。時代背景的にピンと来づらいけど、こんな他愛ない力抜いたブログ書けたらいいよな。

■ミステリ小説の部①

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僕は小4のとき担任から江戸川乱歩を薦められて以来、ほとんどミステリしか読んでこなかった。大変偏った読書遍歴である。いま思うとどんな担任だよ。

そんな推理モノのなかから厳選。
まずは文章・文体が好きな作家トップ2のもう1人、北村薫から4冊。もうね、文章が素敵すぎる。美しく、繊細で、どこか温かく切なく、時に鋭い。人の心の機微を描ける作家。これで超推理オタクなんだぜ。中学のとき、この人が読売新聞で連載してた古今東西推理小説のレビュー記事を切り抜いて壁に貼りまくってた。

その北村薫『冬のオペラ』とともに、フィクションとしての“探偵”の存在の矛盾に1つの解答を出している城平京『名探偵に薔薇を』。衝撃的なほど素晴らしい米澤穂信の短編集『満願』など、どれも自信をもってオススメできる選手たちです。

■ミステリ小説の部②

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いわゆるメジャーな売れっ子どころ中心。が、下の方に渋めの本格派が混じってる。

大学生くらいから集めてた伊坂幸太郎は、勧善懲悪でわかりやすいと言われても、やっぱり『ゴールデンスランバー』以前が好きだな。写ってないけど『陽気なギャング』シリーズ3作も持っていきます。

道尾秀介『向日葵の咲かない夏』は、日本ミステリ史に残すべき大問題作だと思っているので選抜。いい話か悪い話かで言えば悪い。でもどうしても本棚から排除できない。やばい。

新潮の江戸川乱歩傑作選』は、中学のときから持ってる本棚のお守り。シーバスルアーで言うラパラCDやアスリート9S。居酒屋での飲み会でいう刺盛り。たぶんイマドキなくても試合成立するし、喜んで手を出すかというと微妙だが、ないと不安。そして実力はすごい。そんな感じ。

■その他

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僕は読むとしてもほとんど小説だけ、そしてここ数年それすら読んでいないのだけど、それ以外の本も少しだけ。

人生でめちゃくちゃ衝撃を受けた本のひとつ『もの食う人びと』。必読。人として、読まずにはいられない。

動物や自然との関わりをこんな文章にしたいと思える『少年動物誌』。近々再読しようと思う。あと椋鳩十の大人向けエッセイとか買おうかな。

あとはまぁ生き物や自然と関わるのに必要そうな本を少し。もうちょい勉強しなきゃな。

■惜しくも選抜漏れしたひとたち

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友達から『本屋の平積みコーナーを端から買ったのか』と言われるやつら。

メジャーどころばっかりで恥ずかしい。だから熱心な読書家じゃないって前に言ったじゃん。

ハードカバーの『ノルウェイの森』は本棚のビジュアル担当として必須なのだが、緑の方が見当たらん。どうしよう。見つかったら持っていく。
あと奥田英朗のエッセイ『港町食堂』もやっぱり選抜入りさせようかな。